2016年11月のファイナルファンタジーXVの発売前に、ファイナルファンタジーXVのダウンロードコンテンツ(DLC)の内容がすでに明かされていました。目標としていた2016年9月の発売日に間に合わないと田畑端氏が判断したことで、沢渡晴義氏がDLCを制作したのです。
ファイナルファンタジーXVのDLC
田畑氏がファイナルファンタジーXVのさらなるブラッシュアップに注力する一方で、沢渡氏はコアな開発者たちとともににDLCを制作しました。ストーリー仕立てのDLCでは、各キャラクターに焦点を当て、グループに戻る前に個人として成長する機会を与えることを趣旨としました。沢渡氏は、このDLCをプレイするべき理由を説明してくれました。
埋められたギャップ
ファイナルファンタジーXVはプレイヤーを混乱させるかもしれません。最初の章では、ゲームのストーリーはゆっくりと展開していきますが、後半の章では急速に進んでいきます。その複雑な流れに、プレイヤーは疑問を抱くことになります。
DLCエピソードは、本編に欠けている部分を補うために、重要なイベントを詳しく解説しています。これらのエピソードは、プレイヤーの疑問のほとんどに答えてくれるうえ、キャラクターの素晴らしい成長にもつながります。
例えば、グラディオラスのエピソードでは、グラディオラスがなぜ堅苦しくて戦闘的なのかを説明するナレーションが入っています。このエピソードでは、グラディオラスの弱々しい一面が明らかになり、プレイヤーはこのキャラクターをより理解しやすくなります。
また、コルがなにに関心を持っていたのかを知ることもできます。これは、なぜ彼がノクティスたちを助けようとしなかったのかという疑問を解消するためのものです。
プレイするための戦闘メカニック
ファイナルファンタジーXVの戦闘は素晴らしいものです。しかし、プレイヤーの中には、キャラクターを操作してプロンプトを入力し、自分の戦略が画面上でどのように反映されるのかを見るといった、伝統的な戦闘メカニズムに憧れる人もいます。
このゲームは、戦闘中にその場でキャラクターを切り替えることができるのが利点です。
キャラクターの素顔
各DLCのエピソードはそれぞれのメンバーに焦点を当てているため、キャラクターについてより深く知ることができます。本編では、ノクティスだけがクローズアップされることが多いですが、DLCのエピソードでは、本編で描かれているキャラクターの共通点だけでなく、キャラクター個々をより深く知ることができます。
プロンプトのエピソードでは、タフで自信に満ちた彼の素顔を暴かれ、プロンプトが困惑します。また、感情的なエピソードでは、ある状況に直面したときのイグニスの焦燥感が描かれており、みんなが知っているいつものイグニスとはかけ離れた姿が見られます。
サブキャラクター
ファイナルファンタジーXVには、イリスやシドニーといった素晴らしいサブキャラクターがたくさん登場します。イリスはグラディオラスの元気な妹で、シドニーは気立ての良い機械工です。どちらもゲームのメインストーリーに定期的に登場します。DLCのエピソードでは、アラネアやレイヴスといった、これまで取り扱われてこなかったサブキャラクターに焦点が当てられています。
モンスターオブザディープ
一方、ファイナルファンタジーXV:モンスターオブザディープは、ダウンロード型VR(仮想現実)シミュレーションゲームとなっており、2017年11月21日に発売されました。プレイヤーは、4人の主人公と交流しながら、さまざまな場所で釣りに参加します。
ファイナルファンタジーXVが発売された同年(2016年)、スクウェアエニックスは、その発売に合わせて、プレイステーションVRヘッドセットに合わせた体験版を追加すること発表しました。
最初のVRゲームはモンスターオブザディープではなく、Episode Duscae のデモに出てきたミッションを戦い抜く、ミニVRシューティングゲームでした。ノクティス、イグニス、グラディオラス、プロンプトが、半身不随のベヒモスであるデッドアイと戦うといった内容のものです。プレイヤーはプロンプトの視点でプレイすることになります。しかし、このVRゲームは2017年の夏までに中止されました。
その結果、前作のVRゲームの一人称視点バージョンであるモンスターオブザディープが開発されることになったのです。プレイステーションムーブコントローラを使ってソナー装置を召喚するという、まさに優れたVR体験ができるゲームとして、ファンに愛されています。
ゲーム体験
手首の動きで釣り糸をたらすことができ、腕を回転させながらハンドルを握ると糸を巻き取ることができます。魚を釣り上げてリールを巻くまでには、糸のテンションを調整する必要があり、そのためには、ロッドの向きを変えなければなりません。
つまり、魚を見つけては網に集めるだけのゲームで、ラグーンが暗くなり、激しい音楽が流れ始めるまではのんびりとゲームをお楽しみいただけるでしょう。
モンスターは、プレイヤーを攻撃してゲームを終了させようとする強力な魚です。モンスターを寄せ付けず、クロスボウを使って敵を倒し、勝者となりましょう。ゲームに勝利すると、ノクティスたちと一緒に魚料理を食べることができます。
トーナメントモードとハントモード
また、トーナメントモードでは、ファイナルファンタジーXVのキャラクターたちと釣り大会で競い合うことになります。釣った魚の数や大きさを競い、優勝を目指します。
地元の釣り場に向かい、より多くのレアな魚を集めるハントモードもあります。のんびりしたいときは、フリーフィッシングモードへ。目標やミッションがなくても、エオスの素晴らしい風景を楽しむことができます
没入感と緊張感で、スリリングなゲーム体験が可能となっており、VRを使用するため周囲の景色を360度見渡すことができます。ゲームのプレイには、2つのプレイステーションムーブコントローラ、またはプレイステーションデュアルショック4が使用できます。
モンスターオブザディープはプレイヤーに最大限のVR体験をもたらしてくれるゲームです。没入感、ストーリー、ゲームプレイの仕組み、操作方法などすべてが優れたクオリティとなっており、これらの要素が一体となって、ファイナルファンタジーファンが楽しめるVRゲーム体験となっています。